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オメガ脂肪酸を解説
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アラキドン酸C20の役割と働き

全身の細胞膜を構成するリン脂質のうち不飽和脂肪酸と呼ばれている脂肪酸があります。
不飽和脂肪酸の元は炭素ですが、炭素と炭素を二重結合でがっちりとつなぎ合わせているのが不飽和脂肪酸と覚えておいてください。
不飽和脂肪酸は細胞膜内で加水分解を発生させて、特定の脂肪酸を遊離させて様々な作用を呼び起こします。
人間ではn-6系と呼ばれるリノール酸とn-3系と呼ばれるα-リノレン酸とがあり、どちらもほとんど自力で生成される事がないので、食物から取入れなければなりません。
そのようなわけで必須脂肪酸として位置づけられています。

ようは脂質なので、時にはあたかも健康を損ねる悪者呼ばわりもされますが、実際にまったく取り込む事をしなくなれば、マイナスの働きを引き起こしかねないのです。
もちろん悪玉脂質も実存しますが、中には善玉脂質としてすばらしい健康上の貢献をしてくれる事もあります。
従って脂質全体をひとくくりせずに、1つ1つの物質が持つ働きを正しく理解しながら、日頃の食生活に賢く活用していく事が大切です。
近年になってリノール酸に含まれているアラキドン酸が、記憶力や学習力・免疫機能などに優れた働きを持つ事が研究結果から発見されて、世界レベルでの注目を集めているのです。
こうした機能は細胞内で展開される代謝組織の中で起きているものです。

リノール酸の構造式を化学記号で表記する際に、生体で発生してくる順番に番号が振られます。
最も遠い順番で合成される物質はwで示されています。
C20は炭素原子の20番目に合成される物資で、アラキドン酸を示しています。

これらの組織グループ内で発生している機能は複雑きわまりなく、相反する機能が同時に起きてくるものも多々あります。
リノール酸とリノレン酸がまさにそれです。
植物油や肉・魚介類・卵・牛乳・母乳などからリノール酸が体内に取り込まれるとr-リノレン酸が合成され、さらにアラキドン酸が生成されます。
アラキドン酸はcoxサイクルおよびトロンポキサンA2サイクルを通して、代謝機能が進行していく事でアレルギー諸症状を引き起こす物質が生成されていきます。
一方でαリノレン酸はEPAやDHAが合成されてアラキドン酸の活動を抑制させる機能を持つようになります。

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