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オメガ脂肪酸を解説
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アラキドン酸の様々な代謝経路

かつてアルツハイマーは治癒不可能な難病であり、最後は植物人間のように一切の脳活動を停止して死んでいく病気と考えられていました。
しかも発病率が年々増加していて、けして他人ごとではないという現実に多くの人が震撼としました。
その後の研究が急速に進んだおかげで、発病を遅らせるための良薬やリハビリシステムも作られていきました。
予防に欠かせない食品というのも明らかにされています。
完全な解決とはならないにしても、人々に明るい希望を与える元となった要因に、アラキドン酸があります。
アラキドン酸の主要な働きは脳の活性化であり、記憶力・心身の成長促進・学習能力促進なので、どちらかといえば乳幼児に不可欠な栄養成分と考えられています。

しかし脳の活性化は痴呆やアルツハイマー病抑制にもつながる事から、高齢者も摂食すべきという声があがっています。
問題は何から摂取できるかという事であり、そうした事からアラキドン酸の摂取に関しては賛否両論分かれてしまうのも現実です。
とはいえ痴呆予防にも貢献できるとあれば積極的に取入れたいところです。
アラキドン酸研究はまだまだ発展途上にあるものの、かなりの事がわかってきました。

その1つはアラキドン酸によって引き起こされる代謝経路です。
このあたりはやや専門的になってきてしまうので、十分深く理解するには若干難解な分野ではありますが、最低限の知識を得る事であらゆる分野での幅広い適応も期待できるようになります。
まず覚えておいて欲しいのはアラキドン酸カスケードと呼ばれる代謝経路です。
実に複雑で多機能な活動をしています。
アラキドン酸は細胞膜に含まれるリン脂質の1つで、肉などの動物性タンパク質から体内に取りこまれると、酵素ホスホリバーゼA2という酵素が反応して細胞膜からアラキドン酸が離れてシクロオキシゲナーゼやプロスタグランジンという物質に変わります。
これらはエイコサノイドを生成します。

エイコサノイドは血圧調整と同時にアレルギー症状も促進させてしまいます。
要するにアラキドン酸を摂取するとアレルギー悪化につながる可能性もあるわけです。
こうしたプラスマイナス0のような特性があるゆえに、中にはアラキドン酸の摂取に消極的な人も少なくありませんが、適度の摂取によって少なくとも乳幼児や高齢者の健康寿命促進には貢献しています。

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