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オメガ脂肪酸を解説
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アラキドン酸の含まれるミルクは乳児に不可欠

最近よく騒がれている自閉症などの疾患について、母乳で6カ月以上育てた赤ちゃんは発症率が低くなる、という興味深い研究結果が出ています。
その理由として母乳にはいつもお母さんの体内で生成されるアラキドン酸が一定量含まれているためということが挙げられています。

アラキドン酸はヒトの体で作られる必須アミノ酸ですが、特に記憶や学習など、脳の発育に欠かせない栄養素です。
赤ちゃんの脳は生まれたときには大人の4分の1しか容量がありませんが、乳幼児期の間に驚くほどのスピードで発達します。
そのためこの時期、特に乳児の時点でアラキドン酸が不足すると、十分に足りている赤ちゃんに比べ脳の発達スピードにやや劣るなどの影響が出ると言われているのです。

アラキドン酸は主にレバーや肉類、貝類などに含まれているので赤ちゃんの離乳食には不向きな食材ばかりです。
そのため母乳で摂取するしかないのですが、母乳の出が悪いお母さんや、働いているお母さん、赤ちゃんの吸う力が弱く、母乳でお腹いっぱいにならないというような様々な事情で十分に母乳を与えられないということもあると思います。
そんなお母さんと赤ちゃんのために、今の粉ミルクにはアラキドン酸が含まれているものがたくさん出ていますので粉ミルクで育てているお母さんも安心してください。

また、多くの赤ちゃんは1歳前後で卒乳しますが、母乳を与えなくなった後でも脳の発育はどんどん進んでいます。
そのため2歳ごろまではフォローアップミルクと呼ばれる離乳食だけでは補いきれない栄養素やカロリーを含んだ飲み物が推奨されますが、このフォローアップミルクにもアラキドン酸が配合されているものがたくさんあります。

アラキドン酸が不足すると赤ちゃんの体重が増えにくいなどの問題も出てきますから、粉ミルクやフォローアップミルクを選ぶときにはアラキドン酸が入っていることに注目して選ぶことです。

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