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オメガ脂肪酸を解説
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アラキドン酸から作られるプロスタグランジン

プロスタグランジンは、アラキドン酸から生成される物質です。
体内のあらゆる組織に存在し、生理的反応を制御する役割があります。
10種類以上あり、その作用によって、いくつかのグループに分けられます。

プロスタグランジンには血管を拡張させ、血流を増加させる作用があります。
それにより発熱、炎症を促進させます。
また、神経伝達物質とつながって、発痛させるという作用もあります。
風邪の時の発熱、関節痛や生理痛にも関係していて、アスピリン等の薬はプロスタグランジンの生成を抑制する事によって炎症を抑えています。

一方、プロスタグランジンは炎症を抑えるという作用もあります。
インターロイキン等のサイトカイン(リンパ球から分泌されるたんぱく質)には炎症性を持つものがありますが、プロスタグランジンはそれらが産生されるのを抑制するのです。
また、炎症の原因となるヒスタミンの放出を抑える作用もあります。

上記2パターンのプロスタグランジンは同一のものですが、働く組織や受容体によって作用が変わります。

このように見てくると、プロスタグランジンは良い物質なのか悪い物質なのかわからなくなってしまいます。
他にも、血管拡張・血圧の低下、子宮の収縮・拡張等、相反する作用を持っています。
しかし、このような作用がある事によって、体の機能を調整しているのです。
そういった意味では、プロスタグランジンはとても重要な物質なのです。

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