ARALab
オメガ脂肪酸を解説
※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

アラキドン酸はどうやって作るの?アラキドン酸とCOX

アラキドン酸を摂取すると脳の老化が改善される可能性がある、という研究結果から、近年その必要性が高まってきました。
アラキドン酸を食物から抽出するにはあまりに含有量が少ないうえに、リノール酸から体内で作り出す機能は年齢と共に低下していきます。
老化防止に役立てるには、アラキドン酸そのものを摂取する必要があります。

京都大学の研究室は食用油を微生物が作る研究をしていました。
日本に生息している微生物を使って、可能性を試していたところ、大学キャンパスの土に住んでいたカビ(クセレカビ)が菌の体内に油を蓄える性質があることを発見しました。
菌体内には高度不飽和脂肪酸が大量にあり、そのうちアラキドン酸は30~70%を占めていました。
培養の条件を整えると、24時間以内に理想的な量のアラキドン酸やEPAを作ることが可能となり、発酵油脂の工業生産が出来るようになりました。
発酵生産により大量生産できるようになったアラキドン酸は、世界中の乳児用粉ミルクに使われています。

体の中に取り込まれたアラキドン酸は、COXサイクルを経て変化してゆきます。
そのうちCOX1という酵素は全身の細胞に存在して、胃粘膜などを保護・生成します。
COX2はアラキドン酸カスケードと呼ばれる代謝経路を活性化します。

また、がん細胞にも存在してアレルギー反応を起こし、炎症を引き起こすことがあります。
これがアラキドン酸副作用説の元になっているようです。

今では、この性質を利用してがん細胞の研究が進んでいるそうです。
サプリメントは、規定量を守り賢く利用しましょう。

トップに戻る