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マグロの赤身と脂身、アラキドン酸の含有量が多いのは?

大昔から魚をメインにした食生活を続けてきた日本人には、肉から栄養素を摂取するよりも魚介類から必須栄養素を摂取した方が体質的にあっている事になります。
実際に栄養学的に見ていくと、魚介類にEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸が豊富に含まれている事がわかります。
戦後欧米化した食生活が少しずつ一般化していくにつれ、魚を食べなくなっていってしまいました。
その結果糖尿病や高血圧・肥満などの成人病が急増したばかりか小学生などの子供にまで蔓延していく事態を引き起こし、社会問題となっていきました。
再びEPA・DHAの効能が見直されてきているのは大変喜ばしい事です。

さらにアラキドン酸の研究が進み、DHAやEPAと並行して食事に取入れる事により、記憶力や学習力などが格段と上がる事も明らかになりました。
アラキドン酸は肉類や卵類に多く含まれている成分ですが、魚介類にも実は豊富に含まれているのです。
アラキドン酸の過剰摂取による健康被害が懸念されてもいますので、ならば魚介類を中心にした食生活に切り替えれば一石二鳥となるはずです。
アラキドン酸が今ほど注目されていなかった時でも、DHAやEPAを魚から多く摂取していた人たちは、さほどの記憶障害や学習力の低下を強く感じることなく健やかな老後を過ごしていました。
今後20年かそこらで、高齢者の数が全人口の3分の1に達する見込みであるという発表が、厚生労働省から出されるとまもなく、認知症予防策が熱心に研究され始めました。

アラキドン酸がにわかに注目を集め始めたというのは、こうした背景があるからに他なりません。
魚介類と言っても赤みと白身があります。
はたしてどちらの方がアラキドン酸を多く含有しているかといいますと、ずばり白身です。

白身は脂身ですから、脂肪酸リン脂質というアラキドン酸の性質上つじつまもあっています。
特に本マグロと称されるクロマグロのアラキドン酸がダントツである事は、厚生労働省発行の脂肪酸早見表を一覧すれば明白です。
肉類の脂肪酸含有率と比較してみると、肉類のそれはマグロの半分以下です。
これは健康増進のためには大いに期待できる数値です。