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オメガ脂肪酸を解説
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アラキドン酸におけるβ酸化

β酸化とは、脂肪酸が酸化する過程の1つです。
脂肪酸と補酵素が結び付いて、脂肪酸アシルコエンザイムAを作りだし、そこから一部が切り離される事を指します。

脂肪酸はカルニチンと結合して、β酸化に関する補酵素が存在しているミトコンドリアに運ばれてきます。
そこでカルニチンを切り離し、酸化が始まります。
β(ベータ)というのは、結合している物質(カルボキシル基)の末端から数えて2番目の炭素を分離していくからです。
1サイクルごとに2つの炭素が切り離されていき、それがアセチルCoA1分子となります。
分解出来なくなるまで繰り返されるので、脂肪酸に結合している炭素数の2分の1のアセチルCoAが作られます。
生成されたアセチルCoAはクエン酸回路に送られ、最終的に水とCo2になります。

β酸化は、エネルギー代謝の3段階(β酸化、クエン酸回路、電子伝達系)の最初の部分であり、エネルギーを生み出す重要な経路です。
脂肪酸は種類にかかわらず、全てこの経路をたどります。
アラキドン酸等の不飽和脂肪酸は2重結合があるので、酵素が増えたりして、多少複雑な経路になりますが、基本的には同じです。
アセチルCoAが代謝されず蓄積すると中性脂肪になり、動脈硬化等、生活習慣病の原因になるといわれています。

アラキドン酸をはじめとした脂肪酸は人体にとって重要ですが、過剰摂取は健康を損ないますから注意が必要です。

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